ぱじゃまの夏休み②〜B病院へ見学に行った話
前回の続きで病院見学の話。
今度も全国有数のマッチング倍率を誇るB病院。
ここは数年前に移転したうえ、信じられないくらいハイポなんで大人気の病院。
A病院に行った翌日に行ってきた。この病院はパジャマ宅から1時間ほど電車を乗り継いだ、すんげぇ都心にある。
なによりびっくりしたのが、B病院の患者の経済力。
超都心なだけあって地価を反映してかほぼほぼ個室(1日の差額は最も狭い場所で1万円前後)なんだけど、稼働率が高い。ほぼ満床。
そんでもって患者さんたち、パッと見病気じゃないのだ。
ぱじゃまの大学では病人は病人の顔をしているし、高齢者であればあるほど病気臭と尿臭を垂れ流しているのが普通。
関連病院も行ったが、そこでもこのニオイは同じだった。
だがB病院の高齢者はこのにおいがないのだ。
それどころか、小さいときばあさんが夏につけてくれてたシッカロールの匂いが廊下中をかすかに漂ってる。
よくよく見ると、医者・茄子がしきりに患者さんに「お散歩しませんか?」とか「風呂入りますよ」とか「歯磨きしましょう」とか…いろいろと用事を作っては話しかけているのだ。
せん妄から離脱できない高齢者を個室に閉じ込めてるぱじゃまんとこの大学病院とも、
ラウンジに「意識だけはある患者」を集団で放置しているC病院(次回書く)とも大きな違いだった。
地獄の沙汰も金次第とはよく言ったもんで、糞尿臭を垂れ流したくなかったら結局は毎日数万円の個室料を払えるくらいの経済力がないと無理ってことなのね。
と、身もふたもない事実を目の当たりにしたぱじゃまでした。
と、上級国民の末路を見た直後、事務の方から驚愕の説明を受けた。
なんとB病院、手取りの月収が20万円切るのだ。
しかも寮・家賃補助なしである!
なぜか駐車場だけはタダだそう。
おいおい、それってつまりは
「港区か千代田区、中央区にご実家がある方で、自家用車通勤で給料は全額小遣い」という特殊なご身分の方以外相手にしてないってことですよね!?
うーむ、たしかに上級国民をご接待申し上げる病院ですから、
医師もハイソなお育ちじゃなきゃ粗相があるのでしょうけれども
…正直ちょっとやりすぎだよな。
私大卒の研修医が多いのも頷ける話。
おそれおおすぎて、帰宅の足取りが重くなったぱじゃまでした。
老後までに一体いくら稼げばB病院の患者側になれるんだろうね?
《結論》
・B病院は収入面がOKであれば快適な環境。
・ただしここで研修するやつ、患者ともに上級国民なんで、上級国民を不愉快にしないスペックが求められる。
→B病院はぱじゃまにはつとまらない。